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会議はテーブルをどうするかも大切ですが、座る席次も大切なポイントです。 特に、企画会議などで賛成と反対の意見が飛び交うような恐れがあるときには、ライバルの座る位置に注目して、少しでも発言力の低下を狙おう。 たとえば四角いテーブルで、できるだけ上座または議長になる人のそばに座ろうとする人は、リーダーシップを取ろうとしており、議長の権威を借りようとしているのです。 なぜ、こんなことで発言力に重みが増すのかというと、会社勤めが長くなると、自然と職位の順位付けと席次の順番というのが頭に思い浮かび、上座に座っている人が発言すると、それなりの重みがあるように感じられるのです。 逆に、上座や地位の高い人から遠ざかるほど、発言力は弱くなるものです。 たとえば、入口のほうの末席に座って、いくら理屈を垂れても、なかなか出席者の心に響きにくいのです。 ですから、あなたが会議の主導権を握りたいのなら、ライバルは末席に座るように誘導するのも手です。 また、ライバルが正面に座ったような場合には、あなたの説明や説得に異論を唱えようと考えている証拠です。 このように反発者が正面に座りたがることを「スティンザー効果」と呼ばれています。 もともと真正面というのは敵対方向であり、東西南北でいっても、正反対の方角になっています。 さらに、「スティンザー効果」と呼ばれるもののなかに、「ある発言のすぐ後に発言する人は、その発言に対する反対者であることが多い」というのがあります。 ですから、自分の意見を通したいなら、仲間と十分打合せして、あなたの意見を言ったすぐ後に、あなたに賛同する意見を言ってもらうことです。 反対者は、あなたの意見を聞きながら、すぐにでも反論してやろうと手ぐすねを引いていますので、機先を制して、反対者の発言機会を奪ってしまうわけです。 |
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