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人間は本能的に、自分の弱点や欠点を隠そうとするものです。 極端な話し、あなたの父親が犯罪者で服役中であったような場合、自分の父親のことを他人にしゃべりたくないはずです。 誰だって、自分の欠点や家族の悪い噂などを、他人に話したくないものです。 動物の体のなかで一番の弱点はどこかと言えば、お腹なのですが、よく子犬などが飼い主に可愛がって欲しいときや甘えたいときに、ひっくり返ってお腹を見せることがありますが、あれは、自分は無防備であることをアピールしているのです。 そうすることで、飼い主の歓心を得ようとしており、あなたに悪意は抱いていませんと言っているのです。 野生の動物たちにとってもお腹は弱点で、百獣の王といわれるライオンでさえも、お腹を草食動物の角で一突きされたら致命傷になります。 その弱点をさらけ出すことによって、「自分には敵意がない」「あなたと親しくなりたい」という気持ちを相手に伝えるのです。 ですから、人間でも初対面のときなどに、自分から聞いてもいないのに自分の弱点や欠点をあれこれしゃべる人がいますが、これも、動物がお腹を見せるのと同じ行動パターンです。 つまりその人は、「あなたと親しくなりたい」と考えているわけですから、あなたも腹を割って話せば、すぐに親しい関係になれるはずです。 たとえば、大学に入学したての頃、友達として知り合った相手に、「ボクの小さい頃は父が事業で失敗して、一家心中まで考えていたようなんだ」などと打ち明けますと、相手はそういう身内の問題まで打ち明けてくれたと心を開くこと間違いなしです。 ですから、コンプレックスやマイナス面などを隠そうとせず、どんどんだしていったほうがいい場合もあります。 マイナス転じて人間関係で優位に立ったり、友達を作ったりするうえで、武器に使えるからです。 |
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