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部下の謝り方も、言い方一つで、その人の考えている思惑や性格の善し悪しの一端を知ることができます。あなたの部下や同僚は、仕事上でミスやヘマをしでかしたとき、どんな謝り方をするかじっくり観察してみましょう。 @ 「すべての責任は私にあります」 「すみません、言い訳するつもりはありません」 「すべての原因は私にあります」 のように、一切の責任を自分のせいにする人がいますね。 ちょっと見には、責任感が強いように見えますが、そんなことはありません。 かっこよく見せて、その場を早く切り上げようとする姿勢がありありで、決して誠意のある態度ではなく、いい加減な人です。 なぜなら、「すべては私に責任がある」と言って全面的に自分の非を認めることで、「もうそれ以上は追求しないでくれ」と言っているようなものです。 これを聞いた上司もそれ以上突っ込む気にはなれませんが、心の中では不満がいっぱいのはずです。 A 「一生懸命努力したのですが、予算不足で宣伝まで手が回らず、思うような結果が出ませんでした」のように、何かに対して責任を転嫁しようとする人がいます。 失敗の原因を予算不足のせいにしていますが、物事に取り組むときに、がむしゃらに突進していくだけで、自分の置かれている周囲の状況が見えない人です。 予算不足なら、最初から別の作戦を立てて取り組む必要がありますが、そういう検討もしないような人は、いつも同じ過ちを犯すものです。失敗の原因の追究が足りません。 B 「すみませんでした、原因を調査しますので、再度挑戦させてください」のように、自分の責任を自覚し、挑戦意欲も旺盛です。 こういう人は、責任感があり、次のステップまで考える人であるので、仕事を安心して任せられるタイプです。責任感が強いだけに、ストレスも抱えやすいので、周囲が気にかけてあげないと、ウツになる可能性を秘めています。 C 「成功する企画だっただけに、どこがダメだったのか理解できません」のように、失敗の原因を何も追究しない姿勢です。 これでは、責任感が薄く、あまりにも仕事のやり方がずさんです。 大きな仕事を任せることはできませんが、職場を明るくする要素は持っているでしょう。 |
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