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退職した人が、よく自分の勤めていた会社のクレーマーになったり、トラブルメーカーになったりする人がいますね。 こういう人は、退職して自分の地位や権威が失われ、また家族からも粗大ゴミ扱いされるようになり、「他人から尊敬されたい、あるいは認められたい」という欲求が満たされなくなるため、その気持ちの裏返しとして、他人に威張ったり、トラブルメーカーになったりするのです。 ですから、大企業の社長とか、既に名声を博したような人は、どんな人と対話するようなときも、平身低頭で謙虚である人が多いといわれますが、このように社会的権威が既に確立されている人は、人前でカラ威張りする必要がさらさらないからです。 芸能人などは、居酒屋でケンカしたり、交通事故を起こしてモメゴトを作っている人がいますが、こういう人も、だいたいは自分のほうが相手より偉いと思っているため、相手を無理に謝らせようとすることが原因でトラブッているのです。 相手が自分の地位とか名声を無視するため、腹が立つのでしょう。これも社会的欲求が充足されないことが原因です。 また、よく自分の会社を自慢する人がいたりしますが、そういう人も社会的承認欲求が強いです。 たとえば、自分の会社の業績とか自分の給料、あるいは会社で作っている商品などを自慢する人がいますが、これなどは、会社の宣伝をしているのではなく、虎の威を借りて、自分自身の権威を高めようとして、他人に自分の偉さを見せつけようとしているのです。 ですから、自慢している本人には、他人に誇れるものを何も持っていないケースです。 あるいは、他人の失敗をすぐに「それ見たことか」と非難する人がいますが、こういう人に限って、自分では何も積極的に動こうとせず、石橋を叩いてもなお渡らないような人なのです。 他人を貶すことによって自分を偉く見せようとしているのですが、周囲の人には腹の底が見え見えです。 ある意味では単純な人なので、ほめて煽てれば、機嫌よく働いてくれる人です。 |
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