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★「嫌いな人」を「好き」になる必要はないが、「敵」にしてはいけません。 かつて、田中角栄は、「頂上を極めるには、味方を増やすことよりも敵を減らすことが大切だ」と言ったそうですが、この重要性がわかるでしょうか。 味方はたしかに協力はしてくれますが、自分が損をしてまで協力してくれるかといえば、そんなことはありません。政界はそんなに甘くないからです。 味方同士は「お互いにメリットがあれば」という前提のもと、利害関係の枠の中でものごとを処理しようとします。 ★ですが、敵同士は、そういった利害関係を超えて対立してしまいます。しばし自分を犠牲にしてまで相手を蹴落とそうと必死になるため、これが怖いのです。そのエネルギーを軽んじることはできません。 私たちビジネス世界に目を転じてみましょう。 たとえば、会社を辞めたくなる動機で最も多い原因は、会社が嫌になったとか、仕事が嫌になったとか、給料が低いなどではなく、人間関係にトラブルが生じたという理由なのです。 たかが、数人、せいぜい数十人というチームの人間関係がトラブッてしまった結果、「会社を辞める」というところまで追い込まれているのです。そんな事態になったのは、いったい誰のせいかといえば、チームのせいではありません。自分自身のせいなのです。 会社組織というのは、どんな大企業だろうが所詮、狭い世界です。その中で仕事をスムーズに進め、なおかつ結果を出していくためには、チームワークが必要です。だから、不用意に敵を作ってはいけないのです。 ★職場にはいろいろな人間がいるので、中には嫌いな人もいるでしょう。それはしかたないことですが、その「嫌いな人」を「敵」にしてしまってはいけません。ここが重要なのです。 |
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