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悪口は言わない。 悪口を言ってはいけない。 もし言うときは、必ず相手に伝わるものだ。 そう覚悟しておいたほうがいいでしょう。 ★悪口というのは、言った瞬間、自分がその人よりも劣っているということを宣言したのに等しいからです。 悪口を言うということは、その相手を内心、高く買っている証拠なのです。ですから、逆に自分に悪口を言われたら、そこまで自分を高く買ってくれているのかと、思うといいでしょう。 「イヤよイヤよも好きなうち」という言葉がありますが、好きの反対語は「嫌い」ではなく、「無関心」です。わざわざ悪口を言うのは「関心」があることの証拠です。本当に嫌いならば、口にするのも嫌ですし、そのうち視野にも入れなくなり、結果的に無関心になるものです。 もし、あなたが誰かの悪口を言うとしたら、きっとその人をライバル視しているのでしょう。しかも、どちらかというと、相手の実力は自分よりも劣っていると思っていて、それにもかかわらず、相手に勢いや若さやエネルギーや周囲の人気などがあって自分のほうが劣勢であるというパターンが多いのではないでしょうか。 そのことを認めたくないため、悪口を言わなければ気が済まないのでしょう。いわば「負け犬の遠吠え」です。自分のポジションや居場所を奪われたくないから、何とかして貶めようとすら考えているのかもしれません。 しかし、そんなことはしても無駄なのです。嫉妬で人の足を引っ張ったところで、自分の実力や人気が盛り返すわけがありません。逆に、前向きに考えて行動を変えて、とことん実力をつけるか、土俵を替えて勝負する道を探るべきです。 ★誰かが人の悪口を言っているときにも注意が必要です。「うんうん」と頷いたとたん、あなたもその悪口には正当性があると認めた、と受け取られてしまいます。 もし、あなたが一緒になって悪口を助長するような人物なら、たかが知れています。きっと、あなたも陰で同じようにその人から悪口を言われているはずです。 「ジャーナル・ライティング・セラピー」というものがあります。 これは、アメリカなどでセラピストがよく使っている手法で、悪口や愚痴、非難をありったけ紙に書き出す心の整理術です。まるで「呪いの書」のようですが、この効果はバカにできません。 この手法を取り入れてみてはどうでしょうか。 もし、当人にどうしても何か言いたいことがあるときは、「悪口」や「批判」ではなく、「アドバイス」という形で伝えるのがいいでしょう。 たとえば、「君には素晴らしい点がたくさんあるけど、ひとつだけ○○という癖は今のうちに直しておいたほうがいいと思うよ」と伝えればいいのです。 |
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