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「迷う」ということは、どちらでもいいから迷うのです。どちらかに明らかなメリットがあれば迷うはずはありません。迷うのはどちらに転んでも同じようにメリット、デメリットがあるからです。そんなものはどちらを選んでも同じことです。ならば、さっさと判断して行動に移すことです。 たとえば、早大と慶大ならば、どちらに合格しても同じようなものでしょう。しかし、もし慶大と東大に合格したら、ほとんどの人は東大に入学するでしょう。 ★同じようなものだから迷うのです。 ほんとうは同じようなものなら迷わなくていいのですが、人間は差があると、「あっ、こちらのほうがいい」とすぐに選択できるのです。 ★はっきり言いますと、「大差のない」ことには悩まなくていいのです。極端な話、サイコロで決めたってかまいません。 A案がいいが、B案も捨てがたい、そんなとき、いつまでも「ああでもない、こうでもない」と悩む暇があるなら、さっさとどちらかに決めてしまうことです。 すぐに判断して、実行に移すことが大事です。そして、走りながら考えればいいのです。もし、その結果、A案を採用したのが間違いで、B案が正解だったとすれば、すぐに軌道修正をし、リカバーすることができます。 つまり、「失敗に早く気づく」こともできるのです。 ここが重要なのです。 迷って、いつまでも判断を先延ばしし、何かミスが起きたときにはもはや手遅れだったということが、ビジネスの世界では、これこそ最も危険なことであることを理解しなければいけません。 現代のような情報社会では、ますますそのリスクは高まっているといえるでしょう。 ★「大差のない」ことには悩まない。 また、一方では、「迷ったらやめておく」というスタンスも大切です。それは、リスクを取らなくなった、ということではなく、迷ったままあえて突き進むよりもいったんストップして様子を見てからでも遅くはないということです。 「あのとき、突き進んでいればよかったのに」 「チャンスの女神は前髪しかないから、チャンスだと思ったときに捕まえなければいけないんだ」 と言われても、後悔する必要はなく、チャンスは何度でも訪れるものです。 ただし、「準備」をしていなければ捕まえることはできませんよ。 |
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