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仕事のできる人は、相手の地位や肩書きなどにとらわれず、その地位にふさわしい人材だと思えば、素直に認めます。「先生」「師匠」とすら呼んでしまいます。 弁護士や税理士、コンサルタントという職業は「客商売」ですから、お客さんに愛されなくては、そもそも商売になりません。 資格はあるけれど使い物にならない、という人はたくさんいます。弁護士ならどんなに法律知識を持っていても、裁判で勝てなければ話になりません。いうまでもなく、仕事というのは「実力」がすべてなのです。 たとえば、ここに世界的に有名なコンサルタント事務所の売れっ子が10人いたとしましょう。 あなたが経営者だったとしたら、この人たちの意見を採用したいと思いますか。もちろん、ハーバードやスタンフォードなどのビジネススクールを卒業したとても優秀な人材です。 今後、会社を発展させることを考えれば、ぜひともアドバイスがほしいところです。きっと採用したいと考えるでしょう。 では、こちらに松下幸之助さんがいとしたら、どうでしょうか。あなたは10人のトップコンサルタントグループの意見と、ひとりの松下幸之助さんの意見と、どちらを採用するでしょうか。 私なら、絶対に松下幸之助さんの意見を採用するでしょう。 10人のトップコンサルタントたちは、会社を診断するプロフェッショナルです。彼らは数字から判断することは詳しいでしょうが、会社を実際に経営した経験はないのです。学歴がなくても、血と汗を流しながら、下からのし上がってきた人で、とてもコンサルタントが敵うような相手では到底ありません。 ★仕事のできる男は、「資格」にこだわりません。極端な例を挙げると、手術を受けるなら、超一流大学の医師よりも無免許のブラックジャックを選びます。 仕事というのは「結果責任」です。プロセスは一切評価されません。運で大成功を収めたならば、そういう運を呼び寄せたのも実力があればこそです。 資格などにあぐらをかかず、実力を磨くことです。ビジネスの世界にはたくさんの資格があります。こんなものは取ったらすぐに忘れるぐらいでなければなりません。重要なのはそのあとです。 よく中途半端な個人病院にいくと、「○○大卒」とか「○○医大同窓会」などという証書が目立つところに飾られていますが、そういうものを見るたびに、「この医者はよっぽど自信がないんだな」と感じてしまいます。腕がよければそんなものはまったく必要ありません。 ★仕事のできる人は、できる人を使います。相手の「資格」になどなんの期待もしていません。ビジネスパーソンは、どこまでいっても「実力」と「結果」が問われ続けるのです。 |
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