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★将棋の内藤國雄九段が「勝ちそうになると喜び、負けそうになると悔しがる。これを直さないと強い棋士にはなれません」という、名言がありますが、どの世界にあっても、その通りではないでしょうか。 将棋はラストでどんでん返しのあるドラマですから、勝ちそうになったら兜の緒を締め、負けそうになっても、徳俵(とくだわら)で踏ん張る習慣をつけなければ勝負師にはなれないということでしょう。 実は、仕事もいっしょで、結果がはっきりしないうちからぬか喜びしたり、ダメだと決まったわけでもないのに、絶望のあまりに八つ当たりしたり、ふさぎ込んだりする人は少なくありません。 喜怒哀楽がいちいち態度に出てくるために、はたで見ていると、その様子をうかがえば、仕事の進捗状況が手に取るようにわかるほどです。 うまくいきそうだと、すぐに浮ついてミスや漏れが多くなったり、スタートでつまずくと、すぐにもうダメだと決め付けてさっさと投げてしまったりする人はたくさんいます。 あきらめが早いというか、潔いというか、粘ればいくらでも持ち直せるのに、それをしません。ライバルが自滅するかもしれないのに、先に捨てゲームにしているのです。要は最後までやってみなければ結果はわからないのです。 ★最後の最後まであきらめないし、結果が出るまでベストを尽くすべきです。というのは、仕事というものは9割までは誰でも到達できるのです。そこから先の1割が勝負の分かれ目なのです。 最後の1割をどうやり切るか。最後の最後に「とどめを刺す仕事」をしなければいけません。 仕事は、参加することに意義があるのでなく、最後までコンペに残らなければまるっきり赤字になってしまうのです。広告代理店など、最後まで残らなければ、人件費、交通費、接待費は持ち出しです。 なにより、それまで投資した全員の時間は取り返しがつきません。これらがすべてパーになってしまうのです。だから、仕事には執念が必要なのです。 ★どんな仕事も、最後の最後まで気を抜いたらダメです。 |
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