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誰でも仕事を頼まれたときに、「すぐ終わるから、今夜は、一緒に資料作りを手伝ってくれないか」といわれれば、簡単に片付けられる仕事だなあと思うものです。 ですから、仕事を頼むときには、最初にきついことを言うと断られる可能性が高いので、どうしても「そんなに時間はかからないから」などと言ってしまいがちです。 しかし、結果的には、1時間や2時間では終わらず、午前様になってしまうこともしばしばあるものです。 こんなときには、頼まれて引き受けた人の気持ちは複雑で、「うまく騙された」と感じてしまい、次からこの人の仕事は手伝わないようにしようと強く思ったりするものです。 それは、仕事を頼まれたときに、1時間程度だと思って軽く引き受けたのに、長時間かかったために、裏切られたと感じるからです。 もし、「徹夜になるかもしれないよ」などと言われて、結果的に2、3時間で終わってしまえば、予想していたより短い時間で良かったと思い、同じ時間でも手伝った人の心理状態はまったく違ってきます。 ですから、面倒な仕事を依頼するときには、「ちょっと時間がかかるかもしれないが」とか「ちょっと頭を使う仕事で面倒かもしれないが」などと前置きしておけば、引き受ける人も、「これは少し時間がかかるかもしれないなあ」と最初から気持ちを引き締めてかかり、結果的に短時間で済めば、何か得したような気分になるものです。 |
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