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あいづちは会話における潤滑油で、人は誰でも自分の話に関心を持ってもらいたいと思って話しをするものです。 自分の話に、真剣に耳を傾けてくれる人には好意を持つもので、自分の話を無視する人は好意がないとして自然に敬遠するものです。 ただ油断しますと、いつの間にか自分の話ばかりに夢中になりがちですが、「話し上手は利き上手」とよく言われるように、大体自分の話が3割、そして相手の話が7割くらいがちょうど良いとされています。 相手に気持ちよく話をしてもらうためには、「あなたの話は面白いので、しっかり興味を持って聞いていますよ」というサインを送り続けることが大切で、そのために必要なのがあいづちを打つということです。 @ 基本的なあいづち 「はい」「うん」 A 同意のあいづち 「なるほど」「そうそう」「そうですね」 B 促すあいづち 「そのあと、どうなったんですか?」「それからどうしたのですか?」 C 整理するあいづち 「つまりこういうことですね」 D 繰り返すあいづち 相手「○○なんですよ」 自分「へえ、○○なんですか」 タイミング良くこれらの言葉を使えば、かなりスムーズな会話ができるでしょう。 ただしそれは初級編。あいづちの上級者ともなれば、これらを組み合わせて使うことで会話にグッと幅をもたせることができます。 組み合わせ方は、はじめは「うんうん」とうなずきながら話を聞きますが、相手がだんだんと話しに乗ってきたら「なるほど、それで?」とあいづちを打ちます。 さらに相手に好印象を与えるためには、あいづちの後に好感を持たれる言葉をプラスするのがコツ。 「よく頑張ったですね」や「大変でしたね」などの言葉で相手に共感を示したり、「素晴らしいですね」といった感動を伝える言葉を使うのも良いでしょう。 また、相手の話がダラダラと長くなって聞きたくなくなったような場合には、あいづちと質問を組み合わせますと変化があって良いかもしれません。 自分が話の続きをしたいときには、相手の話の途中に「こういう意味ですか?」と聞けば、話の内容を確認することにもなるし、「こうしてみたらどうでしょうか?」といえば、さりげなく話の内容をリードできます。 会話をしていますと、相手が後ろ向きな発言をするときがありますが、そんなときに「そうですね」と機械的にあいづちを打っては逆効果。 ますます場が暗くなります。 「そんなことないですよ。うまくいきますよ」といえば、マイナスをプラスに転化させることができます。あいづち一つで、その場の雰囲気をガラリと変えることもできるのです。 |
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