|
謙遜することが少なくなってきた時代ではありますが、それでも現在のビジネスマンや社会では謙遜は美徳とされ、自分の能力をアピールすることを良しとしないところがあります。 大きな商談が成立し、帰社したら部長に呼ばれ、「またしてもキミの手柄だ」とポンと肩をたたかれる。 「いやあ、部長の配慮があってのことです」と、さりげなく、上司を気遣う。 自分の能力が高いところを相手に見せつけると、相手の自尊心を傷つける場合があります。ことによったら、嫉妬から憎悪の感情をぶつけてくるかもしれません。 そこで、自分の姿勢を低くすることで、危険を回避することになり、それが謙遜の美徳といわれるものです。 心理学的には、「謙遜」とは、自分が相手より優位に立った時、相手の自尊心を傷つけないように、下手に出る行為だといいます。 謙遜とは、「できる人のする配慮」といえるでしょう。 「できない人」では謙遜のしようがないからです。 できない人が、「謙遜は美徳だから」とばかりに必要以上にへりくだってばかりいたら、本当に無能と思われ相手にされなくなり、かえって敬遠されます。 大事なとこは、自分の能力をしっかり見せること。 大きなことでなくても良いでしょう。 小さなことでも、「そのことだけ」は誰にも負けないということを示すことです。 能力は高ければ高いほど、「謙遜」が必要になります。 「寸志をいただいたので、今日はみんなで飲みに行こうか」 と言えば社内もパアーと盛り上がり、同僚とのコミュニケーションも自然に取れるというものです。 ネットワーク能力が高い人は、チームの仕事が達成された時、同僚や部下を立てることは忘れないものです。 古歌にも、こういう歌があります。 なにごとも 我をあやまり したがいて 負けてさえいりゃ この身安心 なにごとも謙虚になって、自分を一歩控えて相手を立ててあげるのが、世渡りのコツで、これで万事好都合に運ぶものです。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 仕事のできる男・できない男との違い All rights reserved. |