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どんなに有能な人間であっても、一人では何もできません。 何かを成功させるためには、必ず仲間の協力が要りますし、チームワークを必要とします。 ライオンでも獲物を狙うときには、群れで役割分担を決めて襲っているではありませんか。 どんな職場にも一匹狼で有能な人材はいますが、そういう人は、自分ひとりでできるような小さな仕事しかできません。 本来の組織をまとめて大きなスケールの仕事をしようと思ったら、どれだけの人間を動かせるかが成否の分かれ目になり、一匹狼では何もできません。 ここに、人間の性格といいますか、人間的魅力が必要になるのです。 組織での立身出世は、人間的魅力があるか、ないかで決まり、交渉ごとやそのた営業関係がうまく成功するかどうかも、この人間的魅力が影響するのは言うまでもありません。 それではこの人間的魅力とは何かといえば、その反対のことをイメージするとよく分かるでしょう。 たとえば、意志が弱く心に余裕が少なく、独立心も弱く他に追随することに心を配り、社会的には社交性がなく、世の中からの信用もないのに、みだりに虚栄のみを張りたがったり、あるいは、陰気でいつも愚痴だけこぼし、自分の責任を他に転嫁することだけを考えているような人間です。 こういう人に、人間関係を良好に保つような性格などさらさらなく、人間としての魅力もないものです。 陰気でいじけたような性格、閉鎖的な性格の人には誰しも近寄りたくないものですが、これも本人が「何となく自分の性格が悪い」と感じ取れば、それなりの対応の仕方もあるのですが、本人に自覚がないというのが一番困ったことです。 そして、「職場の人間関係がうまくいかない、仕事がスムーズに進まない」といって、会社を休みがちになり、最後はうつ状態となって、会社を辞めざるを得なくなることもあります。 ですから、職場が面白くないとか、営業がうまくいかないときには、自分に問題があるという認識で、深く自己反省して、自分の性格を深く掘り下げるだけの気持ちが必要です。 孤立しがちな性格も、それを自覚することにより、自分から一歩踏み出し、心を開いて働きかけることができるのです。 たとえば、優秀な人と会わなければならないとき、自分に自信がないため、どうしても気後れしますが、そんなときには、気後れをしてもいいのです。 それを気負っていこうとすると、ますます気後れがひどくなります。 要は、楽観的でプラス思考を持ち、気後れをして自信がなくても、それなりに行動できる自信を持つようにすれば良いのです。 |
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