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ドイツの古いことわざに「計画を立てるために時間の50%を費やせば、2倍の早さで仕事が終わる」というのがあります。 普通に考えますと、「計画を立てるためだけに時間の半分も使うなんて。いくらなんでも時間をかけすぎだろう」、「そんな時間があるんだったらそっそと作業に入るよ」などと思うかもしれません。 しかし、このことわざは計画を立てることの重要性を非常によく表しています。 なぜ計画を立てることが重要なのか。 それはやはり何をするにしても無策のままはじめてしまいますと、無駄な動きが多くなってしまい、結果的に時間の無駄になってしまうからです。 感覚的にすごく仕事をした気になっても、実際は対して進んでいないことも多いです。 たまに計画は一度立てたら変更、修正はしてはいけないという人がいます。はたしてそれが正しいのかということはおいておき、だからこそ最初に計画を立てるときは十分すぎるほどに時間を使う必要があるということでしょう。 迂回してでも常道を歩けばいちばん無難であるし、間違いが起こらないというわけです。 日本のことわざに「急がば回れ」の精神です。 もう一つの理由は目標に向かってどれくらい進んでいるのかをチェックするためです。 ときどき、完璧な計画表をただ作っただけで満足してしまったり、計画通りに進めることばかり重視するあまり、計画通り行かなくなりますと、やる気をなくしてしまうというケースを目にすることがあります。これでは本末転倒です。 計画を立てるということは、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後の到達点を設定するということです。 したがって、そうした計画があればこそ、自分がいまどの位置にいるか、その仕事がどの程度進んでいるのかをしっかりと把握することができ、間違った道を進んでいないか、自分自身でチェックすることができるわけです。 つまり、計画は立てて終わりではなく、必ず定期的にチェックし、必要があれば、そのつど修正を加えていかなければならないものです。 ◇ 上手な計画を立てるコツ @ 一つの計画には1つの目標の身を設定する。たくさんの目標を設定してしまうと実行する際にどれを優先的に処理していけばいいか分からなくなってしまいます。 A 長期的な計画を立てる場合には、まず長期的な計画を立てた後でそれを短期的な計画に細分化してみたり、中間目標を設けることによって計画が土間程度進んでいるのかという目安になる。 B 目的が欲張りすぎていたり、目標が高すぎる計画はそれを達成するための内容が伴っていないことが多く、最初から「どうせ無理だろう」とモチベーションが下がってしまいます。 したがって目標は少し高めくらいに設定するのがいいでしょう。 C 計画の内容や時間割などはなるべく具体的に、特に数字を効果的に使いながら設定する。これにより数値目標ができ、努力することができます。 |
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