|
近年は、インターネットの普及により、新聞を購読しない若者が増えているといいますが、ビジネスマンにとっては重要な情報源で、新聞にはインターネットにはない利点も数多くあります。 インターネットは情報の海ですが、キーワードで検索しても、必ずしも必要な情報ばかりがヒットするとはかぎらず、何万件というヒット件数にめまいを覚えた方も多いでしょう。 数ある情報が、玉石混交のまま存在する中から、真に価値ある情報だけをチョイスするのには、ある程度の経験と時間を要します。 新聞記者は情報のプロです。 彼らが取材して集めた情報は、デスクや整理部といった社内のフィルターを通してさらに厳選され、選び抜かれた正確な情報が凝縮されたのが新聞です。 要点もまとめられ、図や一覧表などで詳しく解説されている記事もあり、必要なビジネスデータを得るツールとして、やはり新聞の重要性は以前と変わりません。 素早く、重要な情報を得るためには、まず新聞の見開きの左側(奇数ページ)を読むとよいでしょう。 人間の視線は左に集まりやすいため、その性質を利用して左側のページに大事な記事を載せるような構成になっています。 まずはその日起きた大きなできごとをチェックして、商談等に利用することもできるでしょう。 ですが、それだけでは日々のニュースをチェックするだけで終わってしまいますので、有能なビジネスマンを目指すのなら、新聞の中から自分のビジネスにとって重要な情報をゲットしたいものです。 そのためにお勧めしたいのが「新聞を下から読む」という習慣です。 先に、新聞は社内のフィルターを通して情報が載ると説明しましたが、裏を返せば、新聞社の判断で、大事な記事とそうでない記事が決められており、当然あなたのビジネスに何が大切なのかを判断するのはあなた自身でなくてはなりません。 小さい記事の中にも、あなたにとって必要な情報が必ずあるはずで、新聞は大きな記事がその面の右上に、そうでない記事は左下に置かれます。つまり右上から左下へ読む仕組みになっています。 それを逆から読んでみるのです。 すると思わぬビジネスチャンスを発見できる可能性が高いです。 また、新聞は社会面、政治面、経済面など、分野ごとに紙面が分かれていますが、あなたのビジネスに関係することは、何も経済面だけに載っているとは限りません。 いま、どういったことがブームなのか。政治の方針によって、あなたのビジネスがどう影響を受けるのか。それが分かればライバルに先手を打つことができます。そのためには、「新聞を横に読む」ことが必要です。 それぞれの分野で、自分に関係ありそうな記事を集めて、つなげてみると、別々の記事が有機的につながり、一つの大きな情報となり得るのです。 新聞は日々のできごとを追うだけのものではなく、そこから、あなただけの情報を読み取る技術を身につけて、ぜひ新たなビジネスチャンスにつなげてほしいです。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 仕事のできる男・できない男との違い All rights reserved. |