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★ 商談や議論は真向かい、デートはL字型に座るのがおすすめ 話し相手と良好なコミュニケーションを取るには、目線の高さや位置が重要です。 たとえば、小さい子どもと話すときは、上から見下ろすのではなく、大人がしゃがみ込んで目線を同じ高さにし、子どもの目を見ながら話すようにします。このように目線の高さが合うと、子どもは相手を受け入れやすくなり、安心して話を聞くことができるのです。 ところが、大人になると、初対面の相手と正面から向かい合って目と目を合わせると、逆に気まずくなることがあります。 これは近い距離で話す際に目と目を合わせると、表情を読み取られて内面を覗きこまれるような心理が働いて、緊張して落ち着かなかったり、恥ずかしくてそわそわしたりで、気まずさを生じさせてしまうからです。 商談や議論なら、真向かいで相手が話したことが100パーセント自分に向かってきて、それをひとつひとつ集中して受け答えする話し方もありでしょう。ですが、そうした「対話」形式だと、リラックスした雑談がなかなか楽しめないというのも事実です。 初対面の相手との会話や、オフィシャルではないプライベートな時間に同僚や友人などとの会を楽しむケースなら、同じ対面席でも「はす向かい」に座るのがおすすめです。 つまり、4人席でふたりがテーブルをはさんで斜め向かいの席に座りましょう。そうすることで、一応向き合っていて目線が合う位置関係にありながらも、まじまじと目を覗き込むことも逆に覗き込まれることもなく、しかもごく自然に相手から目線を外すこともできるという位置取りになるのです。 これがデートの場合になると、その新密度によって席の位置取りは変わってきます。 初デートなら「はす向かい席」くらいがちょうといいかもしれませんが、もっとデートを重ねた間柄なら、「L字の席」、さらに「横並び席」が理想的です。 この位置関係なら、会話が途切れても沈黙になっても目のやり場に困らず気まずい雰囲気になりません。しかも、対面と違って体がぶつかる距離にあり、紳士的なスキンシップなどで新密度をアップさせることができる点も見逃せないでしょう。 ★ 適度にざわついた半公共空間が雑談に向く 昔も今もカフェや居酒屋などの飲食店は多くの人たちで賑わい、雑談の場としても人気を集めています。 カフェや居酒屋には@座って休むことができ、Aテーブルと飲み物があり、Bしかも店内にほかのお客さんもいる半パブリック空間で、C多少話し声が聞こえる、といった共通点があり、こうした条件が揃っていることが、リラックスして雑談を楽しむのに理想的です。 完全個室で一対一だと緊張するかもしれませんが、ほかのお客さんも見えて多少騒がしいほうが話しやすいのです。しかもお茶やお酒、食事などを目的に誘うことができるので、あくまでも雑談はオマケ。だから肩肘張らずに雑談に興じることができるのです。 【レッスンポイント】 ★ 雑談するなら、「真向かい」より「はす向かい」に座るほうがリラックスできます。初デート以降のより距離を近づけたいときのデートなら「L字型の席」や「横並び席」が理想的です。 ★ 雑談向きのお店を選ぶなら、静かな完全個室よりも、ほかのお客さんもいて多少ざわついた半パブリック空間がおすすめです。 |
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