|
★ いくらあなたが「いい人」でも、他人が思う感情まで責任を持つ必要はない 「いい人」はいつも相手の気持ちを考え、自分のことは後回しで、まずは相手の要求に応えようと一生懸命頑張ります。 そして、期待どおりにできなかったときには、相手をがっかりさせてしまったかもしれない、相手の心をきずつけてしまったかもしれないと罪悪感を抱くことになります。 そこで質問です。もしあなたが大きなプロジェクトのリーダーの座を同僚と争っていて自分が選ばれてしまったら次の3つのうち、どのように思いますか? @ 自分のほうが能力も高く、信頼されているから当然だと思う A どちらかが選ばれるのだからしかたがないと思う B 選ばれなかった同僚に悪いことをしたと思う 「いい人」なら当然Bのように思うでしょう。 自分がリーダーに選ばれたことで、負けた同僚はがっかりしているはずだ、傷ついているはずだと想像してしまうからです。 ★ 「期待を裏切る」と「がっかりさせる」とは違う では、本当に同僚はがっかりしているのでしょうか。もしかすると残念がっているかもしれないし、何らかの事情で逆に喜んでいるかも知れず、それは本人しかわからないことです。 期待を裏切るというのは想像していたものと違う結果が出ることですが、がっかりするのは受け取り手がどう感じたかという、あくまでも本人の感情の問題なのです。 過剰な共感の特徴のひとつは、相手の気持ちをついつい気にしすぎる傾向ですが、そもそも他人の感情を分かっている気になってはいけないし、そこまで気にしすぎる必要もないと割り切ることが大切です。 それは相手の心を傷つけることを恐れてなかなか「ノー」と言えないことが問題だった「いい人」にとって、相手との間にひとつの境界線を引く重要なファクターとなるのです。 だから、もし、あなたが「いい人」の呪縛から切実に抜け出したいと望むなら、物理的には誰にも迷惑をかけない程度で「誰かの期待を裏切る」という小さな実験をしてみるのです。 たとえば、いつも笑顔で仲間に突っ込みを入れたりしていた人が愛想笑いと場を盛り上げる発言をやめてみたり、メールのやり取りで常に最後が自分だったのを相手で終わらせてみるというのも、自分を変えるための小さな試みです。 実際やってみると、あなたが心配するほど相手は気にしていないことが分かり、気持ちが穏やかになれるでしょう。 小さく期待を裏切る実験は「気にしすぎ」を改善して自分を変える、ひとつの足がかりといえるのです。 【これからのアクション】 他人がどう思うかまでケアできない、と割り切ろう。
|
|
|||||||||||||||||||||||
Copyright (C)2015. 仕事のできる男・できない男との違い All rights reserved. |