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★ 仕事を断れないイエスマン社員より、嫌われるのもおそれず異を唱える社員が一枚上手! 基本、仕事を断れない人は、仕事をやりすぎて、疲れて、体調を崩して、やめるというパターンに陥りやすい傾向があり、漫然としていては将来への不安が募るばかりです。 そうならないためには、上手に断ることが大切で、自分でやらずに「人に任せる」選択肢があることも、とくに組織で仕事をする会社員なら忘れてはならないでしょう。 そもそも仕事には、本来の仕事と雑事がありますが、世間にも会社にもズルい人がいて、断らないでいると「面倒な仕事はアイツに任せておけ」と雑事係りとしていいように使われ、つまらない仕事を押し付けられては、まるで職場のゴミ箱同然になりがちになります。 若い頃は多少の無理も糧になりますが、永遠にオーバーワーク状態を受け入れるのはいいことではありません。 社員にも「できる社員」と「便利社員」がいますが、「できる社員」は決して扱いやすい社員ではありません。うっかり間違った指示を出そうもの何ら、ときには口論も辞さない覚悟で堂々と異を唱えてきますから、気が抜けない相手でもあります。 だから、新規仕事の依頼に対しても、「私が今抱えている仕事はこれだけあるので、進行中の仕事の時間がなくなります」と状況を説明した上で、たとえば 「できれば締め切りを2週間ずらせませんか?」 「別の人や違うチームで肩代わりできませんか?」 「その仕事自体そもそも○○な理由でやる必要なしと考えますがいかがですか?」 といった代替案を出してきます。 上司としても雑事などをうかつに頼めないため、その人は適正な仕事量で働けるというメリットが生まれます。 イエスマンの「便利社員」に比べ、嫌われ役も厭わず異を唱えられる社員は、自分ひとりで抱え込まず要領よく仕事を割りふりし、仕事が効率よくこなせる生産性の高い人材なのです。 ★ 憎まれ役になってでも任せる方が、自分も周囲も成長できる このようにオーバーワークを軽減するには、自らしっかりと異を唱えられる社員になることが早道です。同時に、人に仕事を任せる度量を身につけることも重要なポイントです。というのも、優秀な人は自分でやったほうが早い!と思いがちでなかなか人任せにできないからです。また、若手に多いお願い下手タイプだと「相手に悪い」と遠慮しがちです。 仕事に愛着と誇りを持つことは大事ですが、自分ひとりが1日24時間でできることには物理的に限界があります。そこで、周囲を巻き込んで他の人に仕事を任せられないと「なんだ結局一人分の仕事しかできない、その程度の人じゃないか」と低い評価をされかねまぜん。 これは新入社員というより部下を持つ上司や社長レベルの話になるかもしれませんが、よりビジネスを大きく発展させるためには、人に任せる度量を習得し、人に任せられるしくみをつくり、さらに人に任せるほどの仕事量を確保するといった大局観が必要になるのです。 終業時間前に部下に急な仕事を頼み、「え、残業ですか?」と恨まれることもあるでしょうが、そんな嫌われ役になっても、ほかの人に仕事を任せることで、自分は「仕事をつくり出せる人」になることに集中でき、組織全体としての生産性が上がっていくわけです。 このように嫌われ役になってでも仕事を人に任せられる人のほうが度量が大きいのです。
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