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★ オーバーワークの「いい人」が、ますます忙しくなってしまうのは、なぜ? 会社のなかでも、仕事は評価の高い人のところへ多く回ってくるもので、できる人ほど多忙をきわめる傾向があります。だから、責任感が強く真面目な「いい人」のなかには、山のような仕事と日々格闘する人も多くいるはずです。 仕事をふられる、頼まれるのは上司から期待されている証です。任せてもらえるのはうれしいし、やればやったで評価も上がるチャンスなので、それに応えようと、「いい人」はあまり仕事を断りません。しかし、断らない理由はそれだけではなさそうです。 ひとつは何ごともチャレンジだと自己研鑽のため受け入れるという前向きな理由です。もうひとつは、断ったら嫌な顔をされるので「断りたくても断れない」という後ろ向きな理由です。 本来なら、キャパオーバーは仕事のクオリティが落ちたり、期日に間に合わなくなるなどのリスクが生じるので、一定以上の仕事は「ノー」と断ってしかるべきです。 しかし、それが正論であっても、会社が生き残っていくためには、厳しいリクエストにも現場の誰かが無理をして対応しなければビジネスが立ち行かないのが現実です。とくに不景気な時代では仕事を断るなんてもってのほか、という食う葉が多くの職場に充満しているのです。 若いうちは、「仕事は断らない」をモットーに一生懸命に頑張るほうが、早く成長できるメリットがあります。 しかし、一方、人生という長いスパンで見た場合、オーバーワークでの無理がたたって体を壊し仕事ができなくなったとしたら取り返しのつかないデメリットになります。そうなると、際限なく加速する忙しさのなか、歯止めは必要なのです。 ★ 相手を嫌な気持ちにさせない上手な「断り方」を磨け! 仕事は断らないのが原則とはいえ、いよいよ限界なら、仕事によって@やらない、A任せる、B先送りする、の3つにわけて対処します。 このうち@は、やらないと判断したものを断ることになりますが、断るにしても「どう断るか」が重要です。間違っても言ってはならないのは「嫌です」「やれません」「できません」「無理!」といったぶっきらぼうなNGワードです。 正面切って断れば角が立つので、下記のような3原則を守りましょう。 ポイントは丁寧に対応し、相手に納得してもらって気持ちよく「ノー」と伝えられる流れにすることです。「時間がない」「予算がない」「内容が無理」という場合でも、言い方次第で印象派変わります。 社内でも社外でも取りつく島もないような断り方で、つながりを完全に遮断してしまうのは得策でないと心得ましょう。 【仕事を断るときの3原則】 @ 最初から断らない 最初から「できません」と突き放すのではなく、親身に話を聞き妥協点を探って、それでも無理なら「今回は難しいかもしれない」と明確な言い方はせず、自然に断るような流れにしましょう。 A 相手を立てつつ、自分を下げて断る 本当は引き受けたいという気持ちと引き受けられない理由を明確に伝えます。「その仕事には大変興味があり挑戦したいのですが、当社ではまだまだ力不足でご迷惑をおかけすることになるかと思います。今回のところは・・・」と丁寧に。次につなげる言い方をするのもいいでしょう。 B 代替案を提示する 「○○の仕事が一段落してからであれば引き受けられます」「場合によっては社内の別チームと共同で進めさせていただくこともできます」など相手の立場も尊重し、一緒にどうしたらいいか考える姿勢で対処。
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