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飲み会で割り勘にするとき、携帯電話の割り勘機能を使って1円単位で計算するようなヤツは、いかにも神経質だし小物っぽい。そして女性にモテることもないでしょう。 本人は誰にも損が出ないようにと思っているのかもしれませんが、勘定がきっちり平等に割り切れることなんてほとんどありません。どのみち誰かが多めに払うことになるのです。わずか数百円にこだわるあまり、自分の評判を大きく引き落としてしまうという、最悪の行為です。 そして、部下や後輩と飲むときには、すべて自分が奢るべきだと考えている上司は多いでしょう。豪快に奢ってやることによって、自分の気前のよさや大物っぷりをアピールしようというわけです。 でも、これはあまりいい考えではありません。人は奢られると、どこか恐縮した気持ちになり、思いっきり楽しめないからです。 ペンシルバニア州にあるスワースモア・カレッジの心理学者、ケネス・ガーゲンたちの研究グループは、アメリカ、日本、スウェーデンの3カ国でお金の貸し借りについての実験を行いました。 この実験では、お金を借りるときに、 @ 少し色をつけて返してくれ、という条件 A 同じ金額を返してくれればよい、という条件 B 返してくれなくてもよい、という条件 を提示して、それぞれ相手への好意を調査しました。すると面白いことに、「同じ金額を返してくれればいい」という相手に対して、もっとも好意を感じることが明らかになったのです。 特にこの傾向は日本人に顕著で、日本人は貸し借りによって「恩義」をつくることを避けたがるということがわかりました。 つまり、あなたは「さあ、オレの奢りだから思いっきり飲んでくれ」と思っていても、部下は思いっきり飲めないのです。むしろ「恩義」を押しつけられているようで、窮屈な感じがしてしまうのです。 だから、会社の人間と飲むときには基本的に割り勘ベースで考えることです。 そして、たとえば3人で飲んで会計が3万3000円だとすると、自分が1万3000円支払うのです。これぐらいだったら相手も「恩義」までにはいたらず、素直に感謝してくれるはずです。 また、これは余談になりますが女性とショッピングをしているときには、絶対に値札を見ないことです。いちいち値札をチェックしていると、いかにも小物っぽく映ってしまいます。値札を確認するのは、試着ルームの中です。誰にも見られていないところで、こっそり確認すればいいのです。 |
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