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人生の壁にぶち当たった時はどうすればいいか。壁は人にとっての限界だったり、苦手意識を持っている対象だったりします。 もし限界が苦手意識から来るものなら、その壁を取り払う一番簡単な方法は苦手意識をなくすことです。「この仕事は苦手だ、この人は苦手だ」という対象をなくしていくことです。 野球のイチロー選手のすごさはストライクゾーンならどこでも打っていくところです。イチローには苦手な死角がないのです。ストライクゾーンならどこでも打てるという技術は他の選手には真似できません。 ふつうの選手はストライクゾーンの中で得意と不得意を分け、得意なボールが来ればここぞとばかりにバットを振ります。 ★苦手なこと、イヤなことに挑戦してうまくいくと、その人にとっては大きな財産になります。それは好きなことをして得るものよりも何倍も大きいのです。 好きなことをして自分の肥やしになるものを「3＋3」とすれば、苦手なものを克服して何かを得るのは「3×3」になります。好きなもの、得意なものばかり選んでいると足し算、引き算のレベルでしか変化しませんが、苦手なもの、不得手なものに挑戦して克服すると掛け算の世界になるのです。 得意で好きなことを長所、苦手でイヤなことを短所と置き換えることもできます。 「短所はわきに置いておいて長所こそどんどん伸ばせばいい」ということを言う人もいますが、むしろ長所は放っておいてもいいはずです。 長所は伸ばすのではなく、ありのままにしておけば自然に伸びます。もっとも長所が伸びたからといって短所が自然に消えるということはありません。短所を修正していく努力こそストライクゾーンを大きく広げるのです。 ★得意なものを重ねると足し算になり、苦手を克服するとかけ座間のレベルで変化します。 |
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