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大物ともなれば、自分の強さや余裕をアピールするための「舞台」もしっかりと意識し、演出するべきです。なぜなら、人の心は自身が置かれた環境によって大きく変化するからです。 たとえば、快晴の朝は気分がスッキリするし、雨が降っていれば気分が落ち込んでしまいます。みなさんも日々実感されていることでしょう。 それでは、大物にふさわしい環境とは、どのような環境なのでしょうか。 まずは、音楽から紹介していきましょう。 大物っぽさを演出し、堂々とした自分を見せたければ、人との面会にはゆったりとしたBGMが流れる店を選びましょう。 クラシックでもいいし、オペラでもいいし、ハワイアンでもいいでしょう。 こう主張しているのは、ウェスタン・ケンタッキー大学のロナルド・ミリマンで、彼はレストランに実験協力をお願いして、お店でハイテンポなBGMを流す日と、スローテンポなBGMを流す日をつくってもらいました。 その結果、お客の滞在時間は1回当たりの注文額に、次のような違いが出たとのことです。 ★ ハイテンポなBGMの日 滞在時間・・・45分 注文額・・・21.62ドル ★ スローテンポなBGMの日 滞在時間・・・56分 注文額・・・30.47ドル また、スローテンポなBGMを流した日は、飲みものでいうと平均して約3杯、ハイテンポなBGMの日よりも多かったということです。 確かに、お昼時のファストフード店ではハイテンポなBGMを流していることが多いですが、これはお客を急かし、回転率を上げる効果があるようです。 一方、コーヒーが1杯1000円もするような高級レストランやホテルのラウンジでは、ゆったりとしたスローテンポなBGMが流れています。そしてお客はリラックスして食事をとり、コーヒーもお代わりします。 回転率で稼ぐか、客単価で稼ぐか、お店の考え方の違いによってそれぞれ最適なBGMが選ばれているのです。 そして、大物として振る舞いたければ、当然スローテンポなBGMが流れるお店を選ぶべきです。 お互いにリラックスしたとえば、状態で面会することで、こちらも堂々と振る舞うことができるし、面会後も相手は「あの人はなんとなく雰囲気のある人だ」「話しているだけで引き込まれそうだったな」と好印象を持ち帰るはずです。 これがハイテンポのBGMが流れるお店で面会してしまうと、お互いになんとなく気忙しくなって、話もそこそこにお店を出ることになってしまうでしょう。 ですから、いつでも大物として振る舞うためには、舞台演出に必要なお店をあらかじめキープしておくことも大切でしょう。
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