|
■12 ケンカになりそうになりそうな場面をうまく回避するには 打ち合わせの最中に、つい気持ちが高ぶって言い合いになってしまうことがあります。 ★こんなときには、ケンカをしたくなる気持ちをグッと抑えて、お互いにニッコリできるような話をしたいものです。 冗談のような話でもいいでしょう。なぜなら、微笑みの表情は相手をリラックスさせる効果があり、「あなたが嫌いなわけではない」という気持ちを表すことができるからです。 とはいえ、相手が感情的になりそうだなという雰囲気を察することが大事で、やんわりと怒りの矛先をそらすことができるように、まずは自分が感情的にならないことが肝要です。 ■13 その場をなごませたいときに選びたい話のテーマは いつもは仕事の話しかしない人が、「この前、ウチの奥さんといっしょにゴルフに行って・・・」などという話をしたら、とても親近感がわくものです。 ★プライベートな話をされると、自分を信頼してくれているような気持ちになるからです。 逆に言えば、話が堅くなってしまったときに使えるのが、家族の話です。 「いやあ、なかなか冷静に話すのが下手で、この前も、息子に叱られてしまいました」など、少しだけプライベートな話を盛り込めば、その場の空気が変わって交渉もまとまりやすくなるでしょう。 ■14 「なるほど」は、そろそろしゃべりたいというサイン ★「なるほど」というあいづちは会話の中でよく登場するフレーズですが、じつはこれは「そろそろ私もしゃべりたくなりました」というサインでもあります。 このひと言が出てきたら相手にも話す機会をつくってあげましょう。 なぜなら、このあいづちは肯定ではあるものの、あまりに抽象的な言葉なのです。 「合いの手」に近いものなので、「なるほど」とうなずいてくれたからといっても、話の内容が相手にきちんと伝わっていないことも十分あり得ます。 もし、あいづちばかりが返ってくるようなら、自分だけが一方的に話していないか会話の流れを振り返ったほうがいいでしょう。 ■15 気弱な人でも今日から使える秘密の反論テクニック もともと気が弱い人が何らかの問題があって反論しなければならない立場に追い込まれると、それだけで萎縮してしまい、言葉が出てこなかったり声が小さくなったりしがちです。 ★それを克服するためには、身振り手振りを加えるといいでしょう。 人間のしぐさは言葉以上に雄弁です。「このままでは負ける」と思ったら、積極的に大きな身振りや手振りをすればいいです。 頭の上まで手を振り上げるくらい大きなしぐさのほうが、さも正しいことを熱弁しているように見えます。説得力も倍増するうえ、人目を引くから注目度もアップできます。 相手が自分の言葉に引き込まれていることがわかれば不思議なほどに落ち着いてきて、自信たっぷりに話を続けることができるでしょう。 ■16 口下手な人こそ交渉上手になれる ★意外なことに、トップセールスマンには口下手な人が多いようです。なぜなら、口下手ゆえに相手の話を熱心に聞き、相手の信頼や好感を得ることができるからです。 口下手と自覚している人は、無理して話術を身に着けようとするより、「聞く技術」をスキルアップさせたほうがいいでしょう。立て板に水のセールストークをまくしたてる同僚に圧倒される必要はありません。 イソップ物語の「北風と太陽」にあるように、旅人のコートを脱がせるのは、吹き付ける北風ではなく、暖かい太陽なのです。自分の持ち味を活かしてトップを目指しましょう。 ■17 相手と自分の共通点をビジネスに活かすには ★初対面の相手との会話を弾ませようと思ったら、お互いの共通点を探すのがいいでしょう。 お互いに共通の趣味や同じ知識があると、「この人は自分と似ている。同類だ」と共感がもてるようになるからです。すると、仕事上で意見の食い違いなどがあっても、「同類なんだから」という意識が先に働き、お互いに妥協点を模索できるようになるものです。 つまり、最初に同類意識を持てば、その後も前向きで生産的な関係が続くようになります。相手との共通点を、ただの話題づくりに使うだけではもったいないです。よりよい関係を築くためには、大いに活用したほうがいいでしょう。 ■18 自分の案を確実に通すための見せ方は ★プレゼンなどでなんとしても通したい案があるときは、あえてそれを引き立てるために出来映えを少々抑えた「捨て案」を一緒に提示してみましょう。 そうすれば、かなり確率で本命の企画を通せるようになるはずです。 これは、そのもの単体では目立たない特徴が、それより見劣りするものと並べられることによって際立って見える「対比」という心理行動に基づいています。 人の五感に生じる「錯覚」を逆手にとった高度な心理テクニックです。 ■19 隙のない人ほど初対面で損をしている ★初対面の相手に対しては、頭からつま先までスキなくビシッとキメていくよりも、どこかヘンなところを作っておくほうが好印象を持ってもらえる可能性が高いです。 失敗する姿を見せることには、他人との距離を縮める効果があるからです。服装や身のこなしなどをあまりにも完璧にキメてしまうと、近寄りがたい印象を与えてしまうことがあります。 見るからに仕事ができそうなイメージのあなたが水をこぼしそうになったり、後ろ髪に少々寝癖がついていたりしたほうが相手に安心感を与えるばかりか、親近感を高めることができるのです。 ■20 ネクタイを閉め直した交渉相手の心理とは ★交渉中に相手がネクタイを締め直したり、上着のそでを払うなどのしぐさをしていたら要注意です。これは相手がストレスや不快感を覚えているシグナルだからです。 そのまま話を進めても、交渉がご破算になる可能性があります。こんなときには何がストレスになったか原因を考え、提案や交渉の方法を変えたほうがいいでしょう。 また、相手がたびたび耳を触ったり、鼻や口に手をやるなら、自分が話したいというサインです。 背筋を伸ばしたり、足を組み替えたりなど落ち着きのない動作を見せているときは話しに退屈してきています。こういった相手のサインに気づいたら、対応の仕方を変えることが交渉をうまくまとめるコツといえましょう。 ■21 大事な交渉は午後3度以降が、なぜ良いか たとえば、重要な依頼や契約など仕事上の交渉をする場合、それにふさわしい時間帯があります。それは午後3時以降の、いゆわね「トワイライトタイム」です。 ★午後に入ったばかりの明るい時間帯では、まだお互いに緊張感がありますが、夕方以降になると人間は疲労もあって緊張感がほぐれてきます。 さらには、夜に向かってあたりがしだいに薄暗くなってきますと、他者を求める感情が高まり、親和欲求も高まってきます。 言ってみれば、「人恋しく」なるものです。だから他人との関係を悪くしたくない、なるべく相手の気持ちを受け入れたいと思うようになり、交渉ごとがまとまりやすくなるのです。 ■22 最初の3分で商談の成否は9割決まる 恋愛ではとにかく第一印象が大切で、相手に好かれるかどうかは最初の数分で決まるといわれていますが、じつは同じことが商談にもいえます。 相手がその気になるのは最初の3分間です。だからそこに照準を合わせて商談に臨むのです。 ★一番おいしい情報、相手が欲しがっている情報は、最初の3分で披露することです。 最後まで隠し通してとっておくのはもったいない話です。 ⇒続きはこちら |
|
|||
Copyright (C)2015. 仕事のできる男・できない男との違い All rights reserved. |