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■綿密に計画を練る人 どんなに無謀に見える冒険でも、その成功の際には万全の備えがあるものです。冒険をして成功するには、「小心者」でなければならないと言ってもいいでしょう。 ロッククライミングや北極点を目指すような冒険家は、素人から見ると、あまりにも危険すぎるように思ってしまいますが、彼らは、適当に冒険をしているのではなく、天候などのことも考え、さらに自分がしようとしているところの現場を検証して、相当に詳細な計画を立ててから出発するそうです。 だから、無謀と冒険とは、まったくの別のものといえるでしょう。 ★会社でも一見、地味で小心者のように見えても、ふだんから用意周到で綿密に計画を立てるような社員こそが、大きなプロジェクトを成功させるものです。 ■ゼナラリストになれる人 「要領がいい」というのは、ビジネスマンとして最高の資質ではないでしょうか。度が過ぎれば「器用貧乏」ということにもなりかねませんが、「なんでもソツなくこなせる」というのは才能のひとつとはいえるでしょう。 どこの会社もこういう人は必要なはずですが、「ソツなくこなす」という言葉には揶揄のニュアンスがあり、けっしてほめ言葉ではありません。 「仕事のできる人」との評価を得ようとするのであれば、「なんでもソツなくこなせる人」ではなく、ゼネラリストになるべく努力する必要があるでしょう。 ★ここで言うゼネラリストとは、世間で考えられているような「広く浅く」ではなく、ある分野のスペシャリストであることが条件では、そこで得た方法論や知識をほかの分野にも活かして、そこでもスペシャリストになることです。 「広く浅く」食い散らかすのではなく、まず、一芸に全力投球することが何よりも大切です。 ■得意、不得意がハッキリしている人 有能な上司というのは、時には部下が苦手な仕事をあえてやらせたがるものです。 「苦手です」と部下が尻込みすればするほど、無理にでもその仕事をさせたがります。意地悪からではなく、苦手な仕事をさせることで経験をつませ、仕事の「引き出し」を増やしてやろうとしているのです。 ★ですから、得意・不得意のハッキリしている社員は、上司から見ればいま現在の能力が一目瞭然ですから、それだけ場数を踏ませてもらうチャンスが多いということになります。 だから仕事ができるようになるのです。 不得意な仕事は苦労が多いのは事実ですが、ただ優秀なビジネスマンであるほど、ゼネラリストであることが要求されます。「不得意な分野だから知らない」ではすまされません。 苦手な仕事を命じられたときは、ゼネラリストになるためのチャンスだと割り生、積極的に買って出ることです。 ■トレンドに非常に敏感で武器にできる人 トレンドに敏感であることは、いい仕事をするための大切な要素ですが、だからと言ってトレンドに敏感であればいいというものではありません。 情報過多の時代にあって、トレンドの分野と質を取捨選択することが大事です。 ★つまり、トレンドを味方につけるためには、この取捨選択の能力にすぐれていなければなりません。 世の中の流れをとらえ、それに乗って流されるべきか、反対に流されないように注意しなければなりません。つまり、自分の仕事とトレンドのすりあわせが必要となるわけです。 わかりやすく言えば、今年の流行色を知って、それを自分の仕事にどうフィードバックさせるか、という「視点」です。 それがなければ、トレンドを知ることはただの「雑学」にしか過ぎません。 ■失敗をすぐに忘れる人 ものごとを上手に忘れるようになるには、それなりの努力と訓練が必要です。 忘れようと努力しないで、失敗したことをすぐにアッケラカンと忘れる人は、ただの愚か者です。 ★気分転換が早く、失敗して落ち込んだ気持ちを努力で断ち切り、新たな気持ちで仕事に臨むことができる人は、まず間違いなく仕事ができる人でしょう。 どんなに大失敗したとしても、「命まで取られることはない」と楽観的に考えることです。 深刻に考えて事態が好転するならいくらでも深刻になってもいいでしょうが、事態は本人の気分とは関係ありません。それならば、深刻になるだけ損をするようなものです。 ビジネスはスポーツと同じで、失点したら、取り戻せばいいのです。注意すべきは、気分転換ができず、失敗が尾を引くことです。失敗したことは記憶から消去し、成功体験だけをインプットするようにしましょう。 ■ひとつのことに没頭できる人は、いい考えがひらめく人 いい考えがひらめくのは、夢の中であったり、トイレの中であったり、食事をしているときなどでしょうが、これは別に場所によってひらめいたのではなく、常に、ひとつのテーマに没頭し、考え抜いているために、ひらめいたのです。 ★ひらめきを養うには、とにかく一つのテーマに没頭し、考えて、かんんが得て、考え抜くことです。 結論がでなくてもいいのです。そのうち何かの拍子に、ひょいと答えがひらめくものです。 たとえて言うなら、水滴もコップを満たせば、あとわずか一滴であふれます。それと同じようなものです。 ひらめきのない人は、いうなれば、普段から何も考えていない人です。 ■時流を読むのが早い人 どんなにいい商品であっても、時流に乗らなければ何も売れません。 モノを売るためには、「タイミング」というものがあって、これは遅すぎても早すぎてもダメなのです。 よく「タイミングが早すぎた」とか「時流を早く読みすぎた」などと「先見の明」があることを得意気になって吹聴している人がいますが、勘違いもはなはだしいです。失敗は失敗なのです。 たとえば、かつて携帯型ゲームの「たまごっち」が、発売以来、何度かブームが繰り返されていますが、これも技術的にすぐれているから売れたのではありません。時流が生んだヒット作なのです。子沢山の時代には見向きもされないものだったはずです。 「たまごっち」に限らず、モノは時流に恵まれないかぎりヒットはしません。 ★つまり、アイデアを時流でとらえる感覚、これを持った人が仕事のできる人なのです。 ■「上司の評価」をいつも気にする人 「できる社員か、できない社員か」を最初にその能力を評価するのは、部長でも社長でもなく、その人の上司であるわけですから、まずは上司に評価されるのが第一関門といえるでしょう。 ★ですから、上司が自分に何を期待しているのかと、つねに上司の心を読もうとする人は、「仕事ができる」と評価される条件を備えていると言ってもいいでしょう。 では、上司の心を読むとは、具体的には、たとえば、上司が資料の準備を命じられたような場合、命じられた資料だけを提出するのではなく、そり資料が何のために必要なのかを読み取って、その関連資料も同時に提出するようなことです。 つまり、仕事には「絶対評価」はなく、上司の心(期待度)という「曖昧評価」で有能か無能かが決められていくのです。 ■熱しやすく冷めやすい人 人間、努力して仕事をするのは間違いである。 なぜなら、仕事で努力するのは天職とはいえず、天職なら努力などしないものである。ただ仕事が好きで熱中するだけであり、これはたとえ徹夜をしたとしても、努力ではないのです。 たとえば、好きなギャンブルに熱中しているとき、それを努力してギャンブルをしているとは言わないでしょう。あれと同じで、ただ好きでやってるだけです。 ★「努力」とは「義務」の裏返して、自分の仕事を責任感で頑張っているだけのことです。だから、仕事のできる人は努力など必要ないのです。 熱しやすく冷めやすい人は、対象がコロコロ変わりやすく、飽きっぽいところはありますが、そういう人こそ、ひとつのことに熱中すれば相当の活躍ができるのです。熱中できる人間は、天職に巡りあえば、すばらしい力を発揮するものです。 ■女性職員に好かれる人 異性に好かれるのは、仕事のできる人の必須条件です。 冗談ではなく、女性社員に好感を持たれていないと自覚している男性は、危機感を持ったほうがいいでしょう。女性社員に好かれるということは、飲み屋のホステスにモテるのとは一味違います。調子が良いのではなく、そこに信頼関係がなければならないからです。 日々の仕事が関係してくるだけにカッコいいだけの男ではダメなのです。 ★「あの人の下で仕事をしてみたい」と思わせる魅力が必要なのです。 女性社員に好かれるような魅力はどうすれば身につくかといえば、まず、当然ですが、仕事に有能であること、次に「自分に厳しく他人に寛容」という姿勢でしょう。 |
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